基本情報技術者試験は、ITエンジニアをはじめIT職全般の登竜門とされている国家資格です。
また最近盛んになっているDX化やIT化の流れで、他の業種やITエンジニアを目指す方からの注目度が高まっています。
しかし、当資格の合格は決して簡単ではありません。
また学習で活用した教材やアプリなども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事は、以下の方々の悩みを解決します。
✔️エンジニア転職を目指して資格勉強をしている方
✔️未経験でも基本情報技術者は取れるの?と疑問に思っている方
✔️現役エンジニアで基本情報技術者の取得を目指している方
✔️基本情報技術者試験に何度か挑戦してるけど上手くいかない方
この記事を書いた人
●文系卒、銀行営業職から約5ヶ月で自社開発企業のwebエンジニアに転職
●短期間でITエンジニアに転職したノウハウを中心にブログ、Twitter発信中
●保有資格:基本情報技術者、Java Silver SE8、FP2級
基本情報技術者試験とは?
基本情報技術者試験の概要や取得のメリット・注意点をこちらの記事にまとめています。
当試験への理解や知見が広がると思うので、よろしければ合わせてご覧ください。
結論
問題を解きながらインプットするアウトプット中心の学習をするべし!
多くの方が参考書を熟読して内容を理解してから問題を解いていく、という学習計画を立てます。
しかし、参考書は流し読み程度で大丈夫です。むしろ、早く問題集に取り組んでください。
それは基本情報技術者試験の特徴からそういえます。
当試験は、広い範囲・分野の一般的な知識が問われる試験です。
あくまで一般的な知識が問われるため、参考書をじっくり読んで理解するのではなく、問題を解きながらでも十分に理解できるレベルだと考えています。
また当試験は約40%が過去問と同様の問題が出題されると統計が出ています。
これらを踏まえると当資格は、とにかく問題を解いて、その中でわからない問題・用語を参考書やweb検索で確認するという学習スタイルがベストです。
次に私が実際に利用した学習教材についてご紹介します。
利用した学習教材
参考書
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者
こんな方におすすめ!
・情報処理やIT未経験者、もしくは初心者
・文章ベースで学習するのが苦手(図やイラストベースでの学習が好み)
・楽しく、わかりやすい説明の参考書を探している
「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」は名前の通り、イラスト中心の参考書です。
そのため、IT関連の用語を全く知らない未経験者でも直感的に理解しやすい内容になっています。
初めの一冊におすすめの参考書です。
問題集
問題集は全部で3つ。
スマホアプリ・書籍・webサイトと媒体の異なるものをそれぞれの用途に合わせて利用しました。
スマホアプリ
基本情報技術者問題集(全問解説付き)
こんな方におすすめ!
・一問一答形式でサクサク問題を解きたい
・通勤、通学などの隙間時間で学習したい
無料のスマホアプリで、一問一答形式でサクサクと問題を解いていけます。
わからなかった問題はすぐに解答・解説を確認できので、問題の理解がスムーズに行えます。
また必ず持ち歩くスマホで学習できるので、隙間時間も有効活用できるでしょう!
書籍
基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
こんな方におすすめ!
・細かな解説で理解を深めたい
・有料購入することで学習せざるを得ない状況を作りたい
前項のスマホアプリより細かく説明してくれることで、より一層理解を深めたいと思っている方にはこの問題集がおすすめです。
私は、「せっかくお金を出したからには学習しなくちゃ!」と心理的な要因も作りたかったのも購入要因の一つです。
webサイト
基本情報技術者過去問道場
こんな方におすすめ!
・web試験で本番の受験環境(web受験)に慣れたい
・お金を掛けずに最後の総復習をしたい
最後にご紹介するのは、当資格学習サイトの「基本情報技術者過去問道場」です。
魅力はなんといっても圧倒的なボリュームを完全無料で利用できる点です。
過去問として過去12年分が用意されており、また当サイトオリジナルの模擬試験まで作成可能です。
本番さながらのwebでの解答ということもあり、最後の総仕上げとして利用するのに最適と言えるでしょう
学習ロードマップ
この章では、私が取り組んだ学習方法をロードマップとして紹介します。
IT業界・情報処理分野の未経験者である私が学習期間3ヶ月で基本情報技術者試験に合格できた学習ロードマップなので、どなたでも再現性高く取り組めると考えています。
概要
まず私が行った「アウトプット中心の学習」には重要なポイントが3つあります。
1.参考書は流し読み1周で十分
2.わからない問題・用語を徹底的にインプット
3.実際の試験形式で最終仕上げ
1.参考書は流し読み1周で十分
私は完全なIT初心者でいきなり問題を解くのは不可能だったので、初めに参考書を1周読んでから問題に取り掛かりました。
なので私と同様にIT初心者の場合は参考書を一周は読みましょう。
ここで注意ですが、必要以上に時間をかけて理解する必要はありません。
分野ごとでなんとなく理解できたり、ざっくりとしたイメージを掴めればOKです!
既にIT業界で働いている方や情報処理の学習経験のある方は、このフェーズを飛ばして 「2.午前試験対策を重点的に取り組む」に進んでください。
2.わからない問題・用語を徹底的にインプット
このポイントは結論でお話しした通り、私の学習方法で要となるポイントです。
参考書ベースでインプットするのではなく、問題演習(アウトプット)を通してインプットするというものです。
具体的には、問題演習で間違えたことやわからなかった用語を、参考書やweb検索を活用して根元から理解するようにしましょう。
この学習方法の場合、参考書はわからなかった問題・用語の辞書代わりとして利用していきます。
3.実際の試験形式で最終仕上げ
これは比較的多くの方が取り組んでいるかと思われます。
試験直前に、実際の試験と同様の時間と解答方式で模擬試験を行いましょう。
この模擬試験を行うことにより、本番試験での時間配分や解答方法の感覚が掴めて、得点の安定化につながります。
次の章では実際に私が取り組んだ学習方法を1~3ヶ月の3ステップに分けて詳細にお話ししていきます。
ロードマップ詳細
1ヶ月目
1ヶ月目は、IT初心者の場合とIT経験者の場合で若干スタートが異なります。
IT初心者の場合
→ 参考書を流し読みで1周しましょう!
IT経験者の場合
→ 早速、問題演習に取り掛かりましょう!
私がそうでしたが、IT初心者の場合は参考書を読んでもあまり理解はできず、「ちょっと何いってるかわからない」状態だと思います。
しかしそれが普通なので安心して読み切ってください。
その中で少しでもイメージが掴めたり、うっすらでも理解するように心がけましょう!
IT経験者はおそらくなんとなくでもイメージは掴めていると思うので、2ヶ月目の内容に進みましょう。
2ヶ月目
アウトプット中心に学習方法で午前試験の対策を進めていきましょう。
午前試験のスキルは午後試験でも活用します。
そのため、このフェーズでどれだけ力を付けられるかが当資取得のカギになります。
具体的な学習方法は以下の繰り返しです。
とにかく問題を解きまくる → わからないところは徹底的に理解する
重要なのは、問題を解いていく中で分からない問題や言葉を解説や参考書、web検索を使って理解することです。
こうすることで、参考書などを使ってただただインプットするより格段にイメージが湧きやすく、早い段階で理解が定着しやすいなどの効果が期待できます。
さらに自分の苦手な分野や単元も把握できるため、重点的に勉強する箇所も明確になっていきます。
最後に注意点として、このフェーズでは問題演習の量が必要になります。
日常生活の中から学習時間を確保することはとても大変なことですが、学習時間をなるべく多く抽出しましょう。
またSNSやテレビを見る時間を学習時間に割り振るなど、優先順位の見直しも行いました。
3ヶ月目
2ヶ月目は午前試験対策のみでしたが、最終月の3ヶ月目からは午後試験対策にも取り組んでいきます。
また、試験1ヶ月前なのでラストスパートや総仕上げの重要な期間になります。
3ヶ月目は以下の流れで取り組みました。
1.問題集で午後試験対策
2.午前試験対策を継続
3.試験形式で午前・午後試験
1.問題集で午後試験対策
まず午後試験における重要なスキルは、問題文を正しく汲み取る読解力です。
午後試験は基本的に、問題文は長文で用意されています。
例えば、セキュリティー問題ならIT企業のセキュリティー対策や事故を事例のもの、データ構造及びアルゴリズムなら当資格試験専用のプログラミング言語が長文で書かれています。
問題を解くためには、そのIT関連の長文への耐性と問題文を理解するための読解力が必要不可欠です。
そのため、まずは時間をたっぷり使って問題文を読み、耐性を作ること。
並行して、IT関連の長文の読解力を身につけることから始めましょう。
非常に丁寧な解説が強みの過去問題集です。
関連用語の解説などもあり、参考書としても使えるレベルのコスパに優れているとも感じました。
午後試験に慣れてきたら、後述の「3.試験形式で午前・午後試験」に移りましょう。
2.午前試験対策を継続
2ヶ月から引き続き、午前試験の対策も行いましょう。
その時の理解度や学習の進捗によって、そこまで重点的に学習せず隙間時間で行うか、比較的重点的に学習するかを調節してください。
3.試験形式で午前・午後試験
最後の総仕上げです。
本来の試験時間を測りながら午前・午後試験の過去問に取り組みましょう。
試験時間は午前・午後試験ともに150分(※1)です。
本番さながらの状況から、最適な時間配分や解答方法を見つけましょう。
過去問道場はwebサイト上(パソコン)で演習を行うので、当資格試験のCBT方式(パソコンで受験する方式)と同様の形式で学習に取り組めます。
また過去問からランダムに抽出したオリジナル模擬試験も作成できます。
まとめ
参考書を流し読みで1周しよう
IT用語と基本情報技術者試験の勉強に慣れる
午前試験対策に取り組もう
問題集に取り組み(アウトプット中心の学習)、わからない問題・用語は参考書で理解を深める
午後試験対策と模擬試験に取り組もう
午後試験の必須スキルである、ITの長文問題への耐性と読解力を身につける
実際の試験方式になるべく近い形式で問題を解き、時間配分や解答方法などを見直して最終調整
今回は基本情報技術者試験を合格するために私が行った学習をロードマップにしてお話ししてきました。
今まで情報処理分野の学習をしたことない方、IT業界未経験の方でも当資格は必ず合格することができます。
正しい学習方法と努力によって、効率的に資格取得・ITリテラシーの向上を達成しましょう。
そちらも併せてご覧いただけると、より当資格の取得に近づけると思いますので楽しみお待ちください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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